改善事例のご紹介です。
本日、A氏は、急な強い肩の痛みと、手が挙がらなくなってしまったという訴えを聞きました。正確には、1~2か月前から少しずつ痛みが増してきていたようですが、日常生活上で特に支障なっかった為に、スタッフに伝えていなかったようです。
<診療前の様子>
逆光のため、少々暗く映っています。
肩関節 屈曲10°でした。
なにもしていない状態でも、時に疼痛が出現するようです。
肩甲帯(※肩関節)は、肩甲骨や鎖骨、胸骨などから構成されています。また、関節は7つの関節からが、互いに連携し合って肩の動きを起こしています。
それによって、複雑に作業にも対応できる手指や上肢の動きを生み出し、他の動物ではできないこと高度なことが出来るようになったと言えます。
その反面、肩こりなどの方の症状に悩むようになってきました。
では、なぜ肩こりなどの症状を呈してしまうのでしょうか?
肩は、特殊な関節であり、肩甲骨は体幹と直接関節によって支持されていないため、筋肉によって宙吊りになった状態で定位しています。
その為、姿勢や重力、また生活習慣などの影響を受けやすいことが言えます。
一般的には、肩甲骨は「手を動かすためのもの」と認知されているかと思いますが、実は、上記したように、姿勢制御と関連しており、事実、柔軟な肩甲帯の動きは、歩行やバランスなどを良いものにします。今回、A氏は「肩が痛い」、「肩が挙がらない」という訴えをしていますが、行動面では、歩行能低下、バランス能力の低下、柔軟な動作反射にも悪影響を及ぼすことになり、転倒のリスクも増加することが考えられます。
肩の診療としては、7つの関節をしっかり評価することで、「魔法がかかったようや!」とおっしゃられるほどに疼痛や関節可動域制限が一瞬で改善する事も多くあります。
今回の診療時間は、10分弱程度で、それでも、的が合っていたためか、疼痛がなくなり、可動域も左右差がなくなりました。
まだまだ、改善すると思います。
今後も続けたいと考えます。
<診療後の様子>
※約10分後
肩関節 屈曲約90°(約80°の改善)
疼痛なし。
(After)
☝
(before)
もし、肩こりや関節可動域制限にお困りの方がおられましたら、ひょっとしたら原因を作った関節が適切に動いていないかもしれません。
「肩が痛いのは仕方ない」とあきらめる前にご相談ください。