img_0954

2016.12.28 ラジオ局に投稿!?

2016.12.28 ラジオ局に投稿!?

 
さんごのおうちを利用されているH氏が、「ここ(※当施設)の良さを広めたい」と、ラジオ局数社に以下の原稿を投稿されたようです。
 
当書類の執筆をされたH氏は、今年八月より当施設をご利用されることになりましたが、①当施設の利用を決めた理由、②理学療法士A(赤山)の施術を受けた感想、③当施設の利用者の独特な雰囲気について記されていました。
私たちスタッフも、この原稿を読んで大変喜んでいるとともに、より強い責任感や使命感を感じています。そして、一人でも多くの方が「さんごのおうち」に来てよかったと幸せな気持ちになれるよう努めたいと思います。
 
 以下にその原稿内容を、ラジオ放送に加え、当ホームページにも掲載しましたのでご参照ください。
 
 
<内容>
「おはようございます」と、努めて明るく挨拶しながら入室する私に対して、先着の先輩は、「あーらら、おはようございます。ここ、ここ。私の隣にいらっしゃい」と手を招いて下さる。そして、更に「あのなー、家にこもっていたら、体にも心にも、えーこと(※良いことが)無いで・・・。」と、新入りの私に対しても、実体験に基づいたありがたいアドバイスをしていただける。私は、今日もただただありがたくその言葉を傾聴している。
 
私は、身体の痛みをはじめとする症状があることから、日常生活上で何らかの支援を必要とするとし、ある日から『要支援1』と認定された。そのことにより、「年を取って更に症状がひどくなることで、生活をする上で不自由があってはいけない」と、急きょ心身維持のためのトレーニングができる施設を探すことになった。
ある日、普段お世話になっているサポーターさんから、「○○さん(※私)にぴったりの施設があるから見てみない」とご紹介を得た。その後、さっそく見学・体験に行ったわけであるが、たった一度の見学・体験でもその施設の良さを感じて、飛びつくように契約した。現在に至っても全く後悔はなく、通所する回を重ねるたびに、「ここに来てよかった」と小さな幸せを感じている。
本書では、私と同じような悩みを抱いている方々にご紹介したく、今回の執筆に至った。
私は、八月より、塩上町にある街中の『さんごのおうち機能訓練型デイサービス』というデイサービスに週一度のペースで通所している。
 
なぜ、数ある施設中で、当施設を選んだかというと、①機能訓練用のマシンが多数ある。②スタッフが感じよく、親切丁寧。③利用者同士が、思いやりのある親身な関わりをしており、何ともいえない暖かい雰囲気などなど、いろんな意味で自分に合っている施設と言える。もちろん、他の利用者様も、さんごのおうちはお気に入り。しかし、私にとって、当施設の通所を選んだ決定的な理由は、『理学療法士A氏の存在』であった。
 理学療法士のA氏の施術は、痛みの根本的な原因を的確に捉え、触れる程度の刺激だけで、確実に愁訴を改善してくださることが特徴的といえる。施術中は、不快な感じはなく、軽く手のひらや指が触れているだけなのにその触れている部分を中心として波状に温もりが広がっていくといった感じがある。そして、そのような静かな時間がしばらく続き、寝てしまう寸前のところで、A氏は私に「ゆっくり起きてから、もぞもぞとカラダを動かしてみて下さい」という。私は、起き上がり、言われる通りにもぞもぞとカラダを動かしてみた。
「あれ・・・、あれ。あらら不思議!」痛みがなくなっている(感動、感謝、そして合掌)。まるで神の手と思わせるようなすご技に、私は驚きを隠せません。たった一度の施術ではあるが、それこそさんごのおうちを選んだ一番の理由。入所が決まったその後も、週一度のペースでA氏の施術を受けているが、毎回私の動作や、痛みなどの状況を基に施術が微妙に変わっていく。同じ部位の痛みを訴えても、その時の姿勢や動作、また直近の生活などにより、施術方法(触れるだけの時もあれば、微弱な振動や軽い圧迫など多数ある)や、その触れる場所が変わるが、毎回、施術後は痛みが取れるだけでなく、心身共に軽くなり、口笛を吹いてスキップが出来そうな不思議な気分になる。私は、ツイていると思う。皆さんは、そのような経験をされたことがあるだろうか。
 
私が通っている曜日のメンバーは、世相を映し出すように、男性よりは女性の方が俄然多いが、男女関係なく仲良く楽しそうにトレーニングしている。特に当施設の利用者の方々は、男女関係なく仲が良いことだけでも素晴らしいが、巷の施設によくあるような自慢話やつらく悲しい話、また嫉妬・妬みなどのネガティブな会話は一切なく、ポジティブな会話だけが飛び交っている非常に珍しい明るく楽しい施設と言えるだろう。
私も年を取った。今も体調は良くなったり、悪くなったりを繰り返し、不安なところもある。しかし、さんごのおうち機能訓練型デイサービスやA氏をはじめとするスタッフの皆様や、利用されている方々に出会っことで、自分の事が自分で出来る幸せを感じることをはじめ、今までに感じたことのないやさしい暖かさを日々ありがたく感じている。私のような悩みを持った方に、是非体験していただきたい施設と思う。 H
 
img_8808

2016.12.21 「香川の歴史と文化展」に行きました。

デイの利用者2名様で、「香川の歴史と文化展」に行きました。

ご本人たちは、日常生活上の行動(外出等)を行うに当たって、特に大きな支障なく、行動することがあります。

しかし、実際の生活ではほとんど外出はなく、親族や友人などが車を出してくれる時しか、外出はしないそうです。

また、車を出してもらっても、気を使うことが多く、外出は億劫になるようです。

近年、自動車の普及にあたり、香川県の自家用乗用車の普及状況は、1世帯あたり1.337台(全国23位)にもなるようです(https://www.airia.or.jp/publish/statistics/trend.html「自動車保動向 – わが国の自動車保動向」より)。

また、道路舗装率は99.95%(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%99%E5%B7%9D%E7%9C%8C%E3%81%AE%E7%9C%8C%E9%81%93%E4%B8%80%E8%A6%A7「ウィキペディア」より)もあり、平成22年では、全国一位の道路舗装率になるようです。

そのため、香川県での車移動は便利ですが、他県に比べてさらに舗装率が高いことから、さらにスムーズな移動が可能になることが考えられます。

お二人も、車の運転をされていましたが、昨今心身の不調により車の運転を控えているようです。

それに伴い、外出もほとんどしていない模様です。

そんな、生活を一変したいと、お二人は「公共機関を使ってどこかに出かけれるようになりたい」という希望を持つようになったようです。

そして、その相談を受けたのが私たちだったのです。

まず、2016.12.9にお二人で計画を立てました。

今回は、バスを利用して「香川の歴史と文化展」に行くようです。

下の写真は、二人で時刻表をみて、予定を立てています。

 

 

その後、しっかりとした予定が立てることが出来ましたので、実際に2016.12.14にお二人で実行することになりました。

天気は良い方ではありませんでしたが、寒すぎることもなく、外出するにはいい機会だったといえます。

 

出発して2~3分後、予定通りにバスの乗り場につきましたが….

 

なんと、バス停はバス停でも、目的のバスは停まりません…。

しかし、お二人はくじけません。

少し困惑しましたが、時間的に余裕を持っていましたので、とりあえず、「おそらく瓦町には停まるだろう」と笑いながら、瓦町のバス停に行くことにしました。

行先変更時の道中、

A氏:「間に合うかな?」

B氏:「早足(早歩き)で行ったら、間に合うんちゃう!」

A氏:「そやな(笑)」

B氏:「間に合わんかっても、笑い話で話のネタになるかもしれんし、それはそれでええかな(笑)」

A氏:「まー頑張っていきましょう!」

といういう具合に瓦町のバス停にいきました。

 

時刻表を確認したところ、とっさの判断が良かったのか、目的通りのバスに乗車することができました。

これは、展覧会の最寄りのバス停について降りるところです。

運賃の精算や乗り降りも、介入なく行動することができました。

 

<今回の散歩の訓練効果>

①公共機関の利用

・近年、高齢者の事故等により、免許返納制度を推奨する時代になりました。

しかし、高齢者や障碍者にとっては、自動車による移動は、病院や交際、また趣味活動等を実施するにあたって、気軽にその場所にいけるという意味では重要なことといえますが、自動車の運転ができないことで、多くの方が送迎を頼むことや、公共機関やタクシーを利用することが必須ともいえます。

ここで問題になることは、公共機関の利用です。

若いときには、電車・バス・JRなどの利用をしたことがなかったという方も多く、利用の仕方がわからないようです。

もちろん、「乗り降りの動作ができるのだろうか?」と不安になることもありますが、多くの方の話を聞くと、「乗る時の動作」ではなく、まず「利用方法」が先に不安になる傾向にありました。

以下のポイントをしっかりと認知していただくことで、最初のハードルである「利用方法」の不安を解消することができました。

(POINT)

「利用方法面」乗車賃の支払、時刻表の見方、どこで乗るかなど

「動作面」乗り降り動作(足が上がるか⇒ノンステップバス利用)、必ず座ること(※混雑する時間はさける)など

(期待できる効果)上肢機能向上、認知機能向上、目と手の協調性、フィードバック特性、想起、コミュニケーション、計画・立案、公共機関の利用、歩行動作・バランス能力など

img_0734

2016.12.7  クリスマスの飾り作りを行いました。

2016.12.6

ある利用者の方が、提供してくださった編み物をみなさんで作ってみました。

上にあるリング状の物が、今回作ってみた作品です。

籐細工のように編み込んで仕上げます。

 

ちなみに、私たちスタッフは、その作り方もなにも知らないので、その利用者の方の指導を聞いていただけで、なにもしてません…(笑)。

指導を含め、調節・修正など様々な工程を、一人で行っていました。

 

 

一見、何週間もかかって作成した大作にも見えますが、なれれば、1時間程度で、上の写真のようなものが出来上がるそうです。

指導していただいた、利用者さまは、片手で編んだそうです。

すごいです!!

この方のように、興味のあることには、すぐにチャレンジするということが大変すばらしいと感じます。

そして、この課題を通じて、「和」が出来ていくところをみていて、なんとも言えない暖かい気持ちになりました。

まだ、完成はされていませんが、完成した際には、またアップしたいと思います。

 

近年、「デイサービス」は、さまざまな形のサービスが展開されているような印象を受けます。

当施設もそうですが、「機能訓練型デイサービス」として位置づけし、名の通り機能訓練を重視した施設といえます。

そのため、当施設も、「提供する」という行為が多くなってきたかも知れません。

 

今回の出来事で、「無意識のうちに、提供することばかりを意識してしまっていたのでは…。」と思うようになりました。

 

本来、提供することは重要ですが、さんごのおうちのスタイルとしては、利用者さまを誘導する意味合いよりも、「けん引するというニュアンスがさんごのおうちに合ってるな」と感じます。

すこし、くさい言い方ではありますが、利用者様と、スタッフが協同してつくる、利用者さま主体の空間を提供していけたらいいなとと感じました。

 

 

 

<詳細>

手順は、簡単ですが、「折り曲げすぎないこと」、「順番を間違えないこと」など、きれいに仕上げるためにはいくつかのルールがあるようです。

 

用意するものは、①親指くらいの太さで1m位のテープ(※1種類でも可能ですが、2種類がおすすめだそうです)②はさみ、③ボンド(※糊(のり)でも可)です。

 

img_7691

2016.12.2 実績報告にいってきました。

2016.12.2

特に朝と夜は、寒さが身に染みる季節になってきました。

そんなこともあり、外に出ることが億劫になる季節でもあります。

 

そんな中、本日は各施設に、実績周りにいってきました。

今回訪問したある施設での件ですが、この女性を担当しているケアマネさんに、現状を報告した時、ケアマネさんが「こんなことができるようになってたんですね!?」と驚かれていました。

 

この女性が、さんごのおうち機能訓練型デイサービスを利用され、初めての評価時の状態は、①移動時、杖やシルバーカーが離せない状態で、ひざの疼痛はひどい状態、②歩くことが億劫などの状態、③疼痛の為に、立った状態で行う家事などの遂行が困難などのでした。その時、ご本人は、外出には多くのバリアがあり、活動量もかなり低下している状態でした。

その後、大きな改善が見られ、この女性の担当ケアマネさんは、以前にも、杖なし歩行ができるようになったことや、家事ができるようになったことに喜ばれていましたが、多くの利用者を抱えるケアマネさんにとっては、機能や能力が改善しても、生活が具体的にどういう風になっているのかを把握しにくいという現状にあるようです。

 

今回、実績の報告にお伺いした時に、この写真をお見せしたところ、「かごを持って、楽々と買い物してるじゃないですか!?」などとおどろいていました。

 

実際に私どもも、トレーニングなどで、心身の改善が見られたとしても、実際の生活の場で、得た(または「改善した」)機能・能力が生活の中で活用されているかが分かりにくいという現状があります。

そして、このような活動を通して初めて、分かることも多くあります。

 

「機能改善」はもちろん大切に感じています。しかし、さんごのおうちでは、それを能力としてどう活かすか、また、さらにどうやって活動(社会参加など)に結びつけるかを重要視しており、「その方の生活の豊かさを追求すること」こそ、当施設でのもっとも重要な関わりと認識しています。

今後もこのような活動を増やし、利用者様が生きがいを持った、よりよい生活が送れるようお手伝いしたいと考えています。

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。