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2017.4.19 <動作改善事例>~あきらめない!ゆっくり着実に。~

今回ご紹介させて頂く方は、ある神経系の病に侵され、呼吸障害や、手足などの急に動かなくなりました。残念ながら、当疾患の予後はそれほど良くない疾患で、罹患後も障害を持つことが予測されました。

入院当初は、日常生活動作の多くは何とか自立していますが、移動は伝い歩きやシルバーカーを利用され、どんな動作でも疲労感が強く、生活には苦労されたようです。

しかし、訓練の甲斐あって、発症後18か月経ちました(※当施設でのご利用は約1年)が、屋内歩行は自立され、課題であった転倒や易疲労も大きく改善され、生活が大変行いやすくなったようです。

今回のご掲示にあったて、ご本人に相談したところ、「僕みたいに困ってても、頑張れば良くなるという事を伝えることは良いことだし、ちゃんとしたトレーニング出来ずに困っている人には、ぜひさんごさん(当施設)を利用してほしい」と言って頂きました。

 

西山さまのご意向が無駄にならないよう、当施設職員一同頑張っていきたいと思います。

ありがとうございます。

 

 

<詳細>

西山隆義さま 70歳代後半 男性

 

西山さまは、ある病により高松赤十字病院に入院され、その後すぐにリハビリが開始されました。

 

リハビリの甲斐あって、自宅内では伝い歩き歩行器を用いて何とか歩行が出来ていたようです。しかし、実際に転倒が多くあり危険な状態であった為に、今後も実用的な歩行能力をつけることを目的に、さんごのおうち機能訓練型デイサービスをご利用されることになりました。

 

平成28年5月より当施設を利用されました。

利用開始時の評価として、

  • 全身の状態  「(いろんなことに)困ってる。」、「左足が挙がらん」など
  • 5m歩行    7.94秒(歩行器利用)
  • 片足立ち 右:1.25秒、左:1.18秒
  • 筋力・関節可動域 良好
  • 握力 右14.6kg、左14.6kg
  • 感覚機能 「左足先・指がしびれる」
  • 疼痛 特になし

という状態でした。

ご本人やご家族の希望としては、「少しでも元気になり、今の生活がこれからも送れるよう頑張りたい」、「転倒を無くしたい」などが挙げられました。

それらの心身評価やご本人やご家族の意向を基に、下肢機能訓練(筋力トレーニング・バランス等)や歩行訓練を中心にトレーニングを行いました。

 

その結果、2か月後の評価時には以下のような結果でした。

  • 全身の状態

「つまづくのが減った。」、「ほかのこと(めまいなどの症状)も徐々に解消してきた。」など

  • 5m歩行 初期7.94秒(歩行器利用)⇒6.06秒(歩行器利用)
  • 片足立ち 右:初期1.25秒⇒0.97秒、左:初期1.18秒⇒0.65秒
  • 筋力・関節可動域 良好
  • 握力 右 初期6kg⇒15.9kg、左 初期14.6kg⇒15.7kg
  • 感覚機能 「あとは、ふくらはぎの下がしびれるぐらい(5割減程度)」
  • 疼痛 特になし

 

2か月間トレーニングを行った結果、上記のように「つまづくの(つまづくこと)が減った。」、「ほかのこと(めまいなどの症状)も徐々に解消してきた。」などありますが、各項目の評価としては、著変無いと言える状態でした。しかし、ご本人が手ごたえを感じている(実生活では出来ることが多くなったなど)ようであったこともあり、訓練品目は大きく変えず、トレーニングを行うことになりました。

 

その後、6か月間は大きな変化はないものの、徐々に日常生活が行いやすくなってきた様子でした。

しかし、平成29年になってから、大きく動作能力が向上してきました。

平成29年2月の評価時には、

  • 5m歩行 初期7.94秒(歩行器利用)⇒2月8.2秒(独歩;歩行器利用なし)
  • 片足立ち  右:初期1.25秒⇒2月3.0秒、左:初期0.65秒⇒2月1.8秒
  • 筋力・関節可動域 良好
  • 握力 右14.6kg⇒15.1kg、左14.6kg⇒13.6kg
  • 感覚機能 「ほとんどないな(9割減程度)」
  • 疼痛 特になし

 

現在では、当施設利用時には歩行器を利用せず移動しており、歩行速度や安定性、また持久力などの項目を見ても屋内では実用レベルに達したことが言えます(※野外は、ご本人の意向もあり未実施)また、訓練に対しても初期比較してトレーニング強度が上がっているが余裕の表情を浮かべている。

 

今後の目標として特に明確な事は無い様子です。しかし、せっかく得た能力が無駄にならによう、まずは状態を維持出来ること、また活動的になることを検討してみたいようです。

 

最後になりましたが、当施設としても、西山さまのように元気になって、生きがいのある充実した生活が送れるよう、サポートを強化していきたいと考えます。

そして、今回の掲載に快くご協力して頂いた西山さま、本当にありがとうございます。

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2017.4.10新入職員のご紹介

はじめまして。

理学療法士の高橋応文(たかはしまさふみ)と申します。

 

出身は広島県福山市です。

以前は福山の隣の尾道という場所の急性期病院で働いていました。

この度、ご縁があり、2017年4月より株式会社Ys健康科学 リブレボディに入職しました。

 

以前私は、日々の業務に追われる心身のストレスなどによってか、自身の目標を見失い、仕事が楽しいと感じられなくなっていました。

自分自身が奴隷のように仕事をこなしているようにも感じることもあり、心身共に疲弊していたように思います。

そして、そのような日々を過ごしていると、自律神経系の乱れの為か、不眠や頭痛、また多汗などの様々な症状に悩みながら、つらく苦しい生活を送るようになっていました。

 

当時の私は、そういった自律神経症状の多くは、気持ち(※精神面)からくるもので、症状に対しては「薬で抑えるしかない」と考えていました。

そんな日が続いていた時、あるきっかけでリブレボディの赤山氏に出会うことになりました。

誰にも相談できなかったこの症状を、赤山氏なら改善してくれるのではないかと直感的に感じ、なぜかその時初めて会った赤山氏に、図々しくもすぐに自分の悩みを相談してしまいした。

そしてすぐに赤山氏の施術受けることになり、その後も指導されたセルフコンディショニングを毎日行うことによって、驚くほど症状が軽くなり、症状の改善を諦めていた私にとっては、まさに棚からぼたもちのような気分でした。

そして、なによりそのような体験ができたことは、一個人としても理学療法士としても大きく考え方が変わる出来事でした。

「もしあの時赤山氏に相談していなかったら・・・」

そう考えるだけで恐ろしくなります(笑)。

 

それからは、赤山氏が講師を務めるセミナーへ積極的に参加し学びを進めていき、自分が身をもって経験したことで、次は自分と同じように困っていて、諦めている方を助けたいという使命感にかられるようになりました。

症状があった時は、本当に辛く苦しいものでしたが、今ではその経験自体が自分にとっての大きな糧になったと感じています。

 

「心身相関」と言う言葉がありますが、私はこの経験を通して、「感情は身体にも適応する形で現れ、また、身体の疲労は心理的状態となって反映する」という事を実感しました。

そして、このようなバリア(症状による壁)で生活が困っている方でも、症状が改善することで、以前のように自由な体になってもらいたいと考えます。

そのような、人には相談しにくいようなことや、ご自身で「それは仕方がない」と思っているようなこと、また身体的な問題だけではなく精神的な問題を抱えている人でも、諦める前にぜひ高橋に相談してみて下さい。

まだまだ半人前であり、学びを深めている途中ですが、みなさんと悩みの解決法を一緒に考えていきたいと思っています。

 

また、以前勤めていた病院では内科チームに在籍していたこともあり、糖尿病や慢性腎不全の患者様のリハビリを担当することが多くありました。

香川県は糖尿罹患率が高い事実がありますので、自律神経系の症状にお困りの方や、糖尿病を罹患されている方をはじめ、香川の皆様のお力添えになれればと思っています。

 

今後ともよろしくお願いします。

 

株式会社Ys健康科学 高橋応文(たかはしまさふみ)