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2016.12.7  クリスマスの飾り作りを行いました。

2016.12.6

ある利用者の方が、提供してくださった編み物をみなさんで作ってみました。

上にあるリング状の物が、今回作ってみた作品です。

籐細工のように編み込んで仕上げます。

 

ちなみに、私たちスタッフは、その作り方もなにも知らないので、その利用者の方の指導を聞いていただけで、なにもしてません…(笑)。

指導を含め、調節・修正など様々な工程を、一人で行っていました。

 

 

一見、何週間もかかって作成した大作にも見えますが、なれれば、1時間程度で、上の写真のようなものが出来上がるそうです。

指導していただいた、利用者さまは、片手で編んだそうです。

すごいです!!

この方のように、興味のあることには、すぐにチャレンジするということが大変すばらしいと感じます。

そして、この課題を通じて、「和」が出来ていくところをみていて、なんとも言えない暖かい気持ちになりました。

まだ、完成はされていませんが、完成した際には、またアップしたいと思います。

 

近年、「デイサービス」は、さまざまな形のサービスが展開されているような印象を受けます。

当施設もそうですが、「機能訓練型デイサービス」として位置づけし、名の通り機能訓練を重視した施設といえます。

そのため、当施設も、「提供する」という行為が多くなってきたかも知れません。

 

今回の出来事で、「無意識のうちに、提供することばかりを意識してしまっていたのでは…。」と思うようになりました。

 

本来、提供することは重要ですが、さんごのおうちのスタイルとしては、利用者さまを誘導する意味合いよりも、「けん引するというニュアンスがさんごのおうちに合ってるな」と感じます。

すこし、くさい言い方ではありますが、利用者様と、スタッフが協同してつくる、利用者さま主体の空間を提供していけたらいいなとと感じました。

 

 

 

<詳細>

手順は、簡単ですが、「折り曲げすぎないこと」、「順番を間違えないこと」など、きれいに仕上げるためにはいくつかのルールがあるようです。

 

用意するものは、①親指くらいの太さで1m位のテープ(※1種類でも可能ですが、2種類がおすすめだそうです)②はさみ、③ボンド(※糊(のり)でも可)です。

 

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2016.12.2 実績報告にいってきました。

2016.12.2

特に朝と夜は、寒さが身に染みる季節になってきました。

そんなこともあり、外に出ることが億劫になる季節でもあります。

 

そんな中、本日は各施設に、実績周りにいってきました。

今回訪問したある施設での件ですが、この女性を担当しているケアマネさんに、現状を報告した時、ケアマネさんが「こんなことができるようになってたんですね!?」と驚かれていました。

 

この女性が、さんごのおうち機能訓練型デイサービスを利用され、初めての評価時の状態は、①移動時、杖やシルバーカーが離せない状態で、ひざの疼痛はひどい状態、②歩くことが億劫などの状態、③疼痛の為に、立った状態で行う家事などの遂行が困難などのでした。その時、ご本人は、外出には多くのバリアがあり、活動量もかなり低下している状態でした。

その後、大きな改善が見られ、この女性の担当ケアマネさんは、以前にも、杖なし歩行ができるようになったことや、家事ができるようになったことに喜ばれていましたが、多くの利用者を抱えるケアマネさんにとっては、機能や能力が改善しても、生活が具体的にどういう風になっているのかを把握しにくいという現状にあるようです。

 

今回、実績の報告にお伺いした時に、この写真をお見せしたところ、「かごを持って、楽々と買い物してるじゃないですか!?」などとおどろいていました。

 

実際に私どもも、トレーニングなどで、心身の改善が見られたとしても、実際の生活の場で、得た(または「改善した」)機能・能力が生活の中で活用されているかが分かりにくいという現状があります。

そして、このような活動を通して初めて、分かることも多くあります。

 

「機能改善」はもちろん大切に感じています。しかし、さんごのおうちでは、それを能力としてどう活かすか、また、さらにどうやって活動(社会参加など)に結びつけるかを重要視しており、「その方の生活の豊かさを追求すること」こそ、当施設でのもっとも重要な関わりと認識しています。

今後もこのような活動を増やし、利用者様が生きがいを持った、よりよい生活が送れるようお手伝いしたいと考えています。

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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2016.11.26 <社会活動と参加>さんごのおうち⇔瓦町フラッグ

2016.11.16

利用者2人と職員1名で、当施設から、瓦町フラッグに散歩してきました。

男性の方は、以前にも同じコースで散歩を行ったことがありますが、女性の方は、初めての散歩になります。

以前にも何度か通ったこともあり、男性の方が女性の方をエスコートするような形で、散歩がはじまりました。

途中では、お二人やスタッフの休憩のため、スターバックスコーヒーで飲食を行い、ウインドショッピングなどを終え、当施設に帰ってきました。

男性の方は、何度か同じ経路で散歩に行っていますが、少々危険に感じるところも、道中なんどかあるような状態でした。しかし、今回は、男性の方が、実際に安全に行動できるかを確認するために、試験的に助言や介助などをほとんど行わないようにしました。もちろん放任ではありません。

驚いたことは、自分が失敗したことや、注意する点などをパートナー(※女性の方)しっかり教えてあげているところでした。

また、「つかれてない?」などと気を使ってあげているなど、安全管理はもちろん、紳士的な振る舞いをされていて、スタッフは感動したようです。

その後、難なく施設に帰ることが出来ました。

職員は疲れたといっていたいましたが、お二人は久しぶりの体験ということもあり、疲れを忘れて散歩を楽しまれたようです。

 

 

<散歩トを行うことによる訓練効果>

☆散歩の特性

・私たちは、知らぬうちに、何かを指標にして行動しています(例:「マックを右、ローソンを左」など)。しかし、繁華街では、店が入れ替わりが多くあり、いわゆる目安が失われることがあります。しかし、今回の利用者様の場合、この特性を活かして、トレーニングできないかとかんがえました(例:「昔は、ここに○○があったね」などという感じで想起する。また、探索しようとするなど)。

 

(POINT)立案・計画、集団活動、役割、歩行、楽しむなど

(期待できる効果)歩行動作改善、認知機能向上、フィードバック特性、想起、探索活動、コミュニケーションなど

(詳細)

さんごのおうちはビルの2階になりますが、この方は、以前散歩に出かけて施設に帰る時、「あれ何階やったかな?」と悩まれたことがありました。前回のようなことが無いように、お二人は、出かける前に無事帰って来れるよう、何階に帰ったらいいのかを確認しています。

この男性は、何度か通ったことがあるので、注意するところや、危険なところなどを教えてあげて誘導しています。教えてあげることで、自己を振り返ることにもなり、更に安全に行動できるようになりました。また、ただ自分だけ楽しむのではなく、相方を楽しませることや、守るという役割を持てます。

後方から来る人や自転車には気付きにくいことがあります。気付いたとしても、とっさに動くとバランスを崩しやすいので、転倒に繋がります。したがって、よけなくても、相手がよけてくれるよう、他者が通れるスペースを確保して行動しています。②の写真は、自転車がよけてくれており、ご本人は、同じように前に歩いているだけです。

高齢者に関わらず、慣れない場所や、刺激が多い所では、普段以上に疲労しやすくなります。散歩では、スタッフやご本人の「歩行」での疲労に着目して休憩を取りますが、「心」の休憩もとれるよう、事前にルートの中に組み込みます。また、コミュニケーションをしっかり取るようにして、スタッフや利用者同士の和を大切にしています。

階段や段差で転倒する方が多くおられます。しかし、「そもそも段差が見えなかった」、「気付かなかった」という方が圧倒的に多くあります。しかし、手すりがあるとこには、なにかつまづきやすい場所に来ているというサインがあり、交差点などには必ず段差があるという事を教えただけで、自ら自然に確認するようになりました。

レベータを利用することで安全に移動できますが、エレベータの利用で困る方がおられます。理由は①「▲」・「▼」どちらを押していいのかわからない、②震えて押せない、③行きたい階を押せない(行きたい階を忘れる、字が見えないなどの理由で)、④ドアの開閉時間が短すぎるなどです。事前評価をして、サポートしています。

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2016.11.26  <IADL> みなさまで、スイートポテトを作成しました。

 

2016.10.19

デイの利用者の皆様で、スイートポテトを作成しました。

「スイートポテト」を作るにあたって、「上肢機能」や「目と手の協調性」、「フィードバック機構」、「交流」など様々な機能を利用することができます。そのために、当施設では、性別に関係なく、楽しく活動に参加できるよう工夫しています。

最初は、「わしはそんなん(そんなこと)やったことないからの…」などと言っている方もいましたが、交流を通じて、しぶしぶ行っていること、なんだか楽しくなってきたみたいで、ご本人から「ほかになんかすることないか?」などという意見も出たので、みんなで大笑いしました。

出来上がったスイートポテトの実においしく出来上がり、みなさん大満足だったようです。

 

<スイートポテトを行うことによる訓練効果>

①スイートポテトの特性

・イモは蒸すと柔らかくなり、成形しやすくなります。また、作りたい形をつくろうとして失敗しても、すぐに作り直すことができます。また、ある程度の形成保持が可能なので、比較的に自由に感覚を確かめながら、形づくることができます。

(POINT)立案・計画、集団活動、役割、作業工程(蒸す、切る、練る、匂う、触る、聞く、道具使用、つまむなど)、楽しむなど

(期待できる効果)上肢機能向上、認知機能向上、目と手の協調性、フィードバック特性、想起、コミュニケーションなど