今回ご紹介させて頂く方は、腰部脊椎管狭窄症の為、下肢機能の急激な低下と、急激な疼痛により急に動けなくなりました。残念ながら、初回の手術では残念ながら症状が改善せず、再手術を行いました。しかし、術後、6か月間は平行棒内でも歩けなかったようで、立つことも難しかったようです。
退院後、疼痛の改善、ADL能力改善、また歩行能力改善などの為に、当施設を利用されました。
利用開始時、動作を行うごとに、急激な下肢の疼痛と脱力に加え、心身的な疲労により、何事にもネガティブであり、トレーニングにも消極的でした。
しかし、諦めずにトレーニングを行った結果、現在では疼痛はほとんどなく、自宅の付近20~30mの範囲で散歩できるようになりました。
その詳細を以下動画を交えて掲示したいと思います。
今回のご掲示にあったて、ご本人に相談したところ、「最初は、本当にもうあかんと諦めてたけど、諦めずに楽しみながらやってたら良うなったことは本当にうれしかったわ。俺みたいに困っている人も、ここ(当施設:さんごのおうち)に来たらええのに(笑)」と明るく元気おっしゃって頂きました。
Tさまのご意向が無駄にならないよう、当施設職員一同頑張っていきたいと思います。
ありがとうございます
T様 70歳代 男性
2014年7月歩けなくなり、診察を受けると、腰部脊椎管狭窄症と診断されました。医師から手術が必要と診断されましが、すぐに手術はせず、外来で治療を継続していました。しかし、同年10月には、下肢の症状が強くなり、手術することを決まられました。
残念ながら、初めの手術後、急激な疼痛憎悪などがあった為に、再手術を行うことになりました。
その後、入院を行い、リハビリを受けることになりました。
術後、6か月間は平行棒内でも歩けなかったようで、立つことも難しかったようです。
退院後、疼痛の改善、ADL能力改善、また歩行能力改善などの為に、当施設を利用されました。
当施設ご利用当初の初期評価として、
- 下肢の痺れが強く、長距離の歩行困難(※歩行器利用)、立位困難などにより、自立した生活は行えるものの、将来の事を含めて不安が隠せない様子でした。また、疼痛や疲労を恐れるため、リハビリに対して消極的です。
- 平行棒内の歩行は、なんとか移動できましたが、安定性が低く、2m程度移動することがやっとという状態でした。動作時の姿勢が悪く、下肢に力が入らない様子。
当施設のリハビリスタッフは、
理学療法士が、疼痛ケアや筋力トレーニングをはじめ、歩行訓練や動作指導などの動作訓練を行いました。
作業療法士は、ADL面のトレーニングやIADL面のトレーニングを全般的に行いました。
<当施設ご利用3か月後>
筋力や姿勢が少し改善し、歩行状態も安定してきました。そのことで、ご自宅での生活が行いやすくなり、リハビリに対して意欲的になりました。平行棒内では、1往復軽介助で移動できるようになりました。
<当施設ご利用6か月後>
著明な変化はないものの、疼痛や動作など、多くの項目で改善が見られました。疼痛などによるネガティブな発言もほとんどなくなり、外出にも意欲が出て来たようです。自宅でも、セラピストに教わったトレーニングを毎日欠かさず行っているようです。平行棒内では近位見守り程度の介助量で移動ができ、休憩は必要なものの、野外での歩行が出来るようになりました。しかし、つまづくような感じがするようで、休憩を多くとる必要があります。
<当施設ご利用12か月後>
自宅や当施設での屋内歩行は自立されました。平行棒内でも、7往復程度介助なく移動できています。痛みは、ほとんどなくなりましたが、不定期に急激な下肢の脱力やしびれがあるようです(※以前のように立てなくなるほどではない模様)。
「旅行に行きたい」という希望を持てるようになったことを喜んでいます。
<現在>
平行棒内では、念のため片手で支える程度の力で、移動出来ています。
以前のような不安な感じはなく、痺れや脱力が無く、足が軽くなったようで、気候の良い時には、自宅から20~30mの距離の範囲で散歩しているようです。
以前と比較して、だいぶ楽に移動出来るようになったが、未だ以前の恐怖心がある為に、旅行には行けていない様子。しかし、ご本人は「この恐怖心が無ければ、カラダ的にはもう大丈夫なような感じやけどな…。行ってみよか(笑)」とおっしゃていた。
≪動画≫
歩行時の様子はこちら その1
歩行時の様子はこちら!その2